久々にヤフオクでCDを入手。今回のCDはなかなか貴重なものも。
「Lejaren Hiller/Computer Music Retrospective」…◎
(http://www.wergo.de/)
電子音楽・コンピュータ音楽史的に非常に重要な「イリアック組曲」が含まれている、Lejaren Hillerの作品集。このCD、上のWERGOのサイトにも出てこない絶版モノで、結構探し求めていたもの。「イリアック組曲」というのは、1957年にイリノイ大学のイリアックという計算機を使って作られた、世界初のコンピュータによるアルゴリズミックコンポジション作品。演奏は弦楽四重奏で人間がやっているんだけど、作曲はコンピュータによるもの。初めて実物を聴いてみて、これがまたなかなか面白い。あの当時にこれだけの計算させるのは結構時間がかかったんだろうなぁ。早速春学期の授業から使うかな;)。
「Oskar Sala/Subharmonic Mixtures」…◎
(http://music.hyperreal.org/labels/fax/info/subharmonic-mixtures.html)
こちらも電子音楽史では外せない、トラウトニウム奏者の第一人者、Oskar SalaのCD。Oskar Salaの作品だけでなく、トラウトニウムの開発者の一人であるPaul Hindemithの1935年の作品まで収録されている。Oskar Salaはトラウトニウムそのものではなく、その後改良されたMixturtautoniumを使ってのものらしい。ネオン管を音源に使っているというけど、その柔らかくも表情豊かな音はやはりhammondに代表される電気オルガンとはまったく音が違う。もうちょっと最近の電子系の音に近いか。驚くのは、このCDがPete Namlookで有名なFAXからリリースされていた、ということか。95年ころは結構買っていたけど、久々にFAXの製品にめぐりあったかも。