シュトックハウゼンコンサート

http://www.arion-edo.org/tsf/2005/program/concert.jsp?year=2005&lang=ja&concertId=m02

いってまいりました。天王洲アートスフィアでのシュトックハウゼンのコンサート。前半は 《リヒト=ビルダー(光=イメージ)》というオペラ。後半は日によって違っていて、昨日はelektronicshe musikの大作《コンタクテ》。当然、お目当ては《コンタクテ》なわけです;)。

開演前、久保田さんを発見して挨拶したところ、横にいたのはATAK(http://atak.jp/)の渋谷氏とmariaさん(だよな、たしか)。しかも、blogみてますよ、だとか(^^;)。あ、ATAKの作品けなしたりしていたっけ?と頭の中をぐるぐるよぎって確証がないまま、変なこと書いてすみません、と謝ってしまっていたような(^^;)。でも、さっき確認したらそんなことなかったのでちょっとほっとする。ちなみに、やはりATAK002は本当にすばらしい作品です:)。

そんなこんなで冷や汗かきつつ、まずは《リヒト=ビルダー(光=イメージ)》。構成は、トランペット、テノール、フルート、そしてバセット・ホルンの4名がステージ上で演奏・演技(?)していたわけだけど、今WEBサイトみたら裏にシンセの奏者がいたみたい。音響的に計算された動きなのか、色々と各演奏者がステージ上を動き回りつつ、楽器奏者はたまにブレスのみの音だったり、色んな音出しつつ展開されていっている。んんと、すみません、ところどころ記憶を失ってしまいました(^^;)。

そして、休憩をはさんでいよいよ《コンタクテ》。ステージ上のピンスポット以外の照明が落とされ始まる。すごい。マルチチャンネルで展開されたオリジナルの《コンタクテ》の迫力はものすごいです。音も60年代に作られたものとは思えない質感、バリエーション。途中から「作り直したんでは?」と思えてしまうくらい。もちろん、さすがに音のバリエーションには現在のシンセに比べて限度があるけど、それでもここまで作りこんだのはやはりすごい、と感心してしまう。

マルチチャンネルに関しては、スピーカーがステージ上に4本吊ってあり、そのさらに手前に低域用のものと高域用のものがそれぞれ同じく吊ってあり、後ろには1,2,3階とそれぞれスピーカーのユニットが置かれていたんだけど、それがものすごく効果的に立体音響空間を再現している。はじまる前にミキサー卓の機材を見たところ、どうもTASCAMのDA-88を2台使っていた模様。

聴いていて、あまりにも音が60年代っぽくなかったので、終わった後に会場でWERGOからリリースされているkontakteのCD(http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000025R06)を買ってみる。家には、

http://home.swipnet.se/sonoloco2/Rec/Stockhausen/03.html

のkontakteは持っていたんだけど、会場での音がかなり印象が異なっていたんで。

CDはあとでチェックするとして、いずれにしても本当の《コンタクテ》を聴くことができて大変感動。終わった後に久保田さんとも話していたんだけど、是非これを5.1chのDVDとしてリリースして欲しい。それくらい聴いていて興味深い立体音響作品。こんなすごいのを60年代に作られてはもうやることなくなるよなぁ。いや、ほんとすばらしいです。感動して若干眼がうるうるしてしまいました。生シュトックハウゼンも非常に元気そうで素敵なおじいちゃんでした:)。

追記:WERGOじゃないほうのCDはピアノとかが入っていなくて、今回のコンサートの状態に限りなく近い音でした。買っておいてよかったぁ(^^;)。

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