mannheim2007 day 5

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フランクフルトでのリハーサル二日目。この日からようやく懸案のビデオ関係の機材が合流する。

懸案となっていた部分は、バックトラックを再生するProToolsと映像系との同期問題。DIGI003+ProTools LEがMTCしか受け付けないため、HDCAMのデッキから来るSMPTEを何らかの形でMTCに変換してDIGI003に供給してあげないといけないわけだ。ベルリンでは、この問題対処のためにMOTUのmicro expressを発注。こちらもぎりぎり火曜にフランクフルトのスタジオに届く(^^;)。

で、実際にはどうしたかというと、ビデオのチームの方でDigidesignのSYNC I/O(http://www.digidesign.com/index.cfm?langid=100&itemid=4867)を用意していて、こいつにHDCAMからSMPTEを供給し、SYNC I/OからDIGI003へMTCとあとword clockを供給、ということで解決した。

そう、micro expressではword clockの生成までできないから実は問題の対処にはならなかった、という(^^;)。気がつかなかった...。

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映像系は、ステージ上のスクリーンへのプロジェクションはもちろんあるんだけど、もう一つ面白いものが。それぞれの演奏者向けの映像というものが用意されていて、その中に時間や現在の小節数、拍数、スクリーンに投影されている映像、重要なところでのタイミング表記など、指揮者の代わり、というのも変だけど、指揮のための映像が用意されていて、これも全体のタイムコードに同期して再生されている。本当に必要な部分に関しては、とあるお方が実際にてで指揮をしているが、それ以外はこの映像とスコアを元に進んでいく、という感じ。

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さて、今日からようやくLemur周りも使われるようになり、色々と問題が。まず、やはりというべきか、feedbackがけっこう激しく、すぐハウリングしてしまう。もちろん、実際の会場での音響特性とは違うので、マンハイムの劇場に行ったら少し変わるかもしれないけど。

あと、Lemurが微妙な調整に適していない、ということが判明。画面横いっぱいにMultiBallを配置して、100程度の値をコントロールするようにしているんだけど、特定の値をセットして指を離そうとすると、そのときの指の動きも拾ってしまって値がずれてしまうのだ。Jazzmutantの人に確認してみたところ、そういうときは指ではなく爪の先で操作するようにして欲しい、とのこと。うううむ(^^;;)。

ちなみに、カールステンもLemurを使っているんだけど、MacBook ProではAbleton Liveが動いていた。LemurのオブジェクトとLive上のコントロール番号がうまく合致していないところがあったりしたので修正したり、LiveからLemurへのコントロール情報がうまくまわってこなかったりしていたのを直しつつ、カールステンの方のセットも問題なく動くように。

映像系のテストが思った以上に時間がかかってしまったため、アンサンブルモダンとのあわせは午後から開始となるものの、全ては怖いくらいに順調に進む。リハ終了後に、Jazzmutant社の人のインタビューを受けたりしたんだけど、これってどこに載っかるんだろう?自分の英語力が落ちまくっているのをこういうとき痛感する...。

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