iTunesの音圧の平均化

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その昔、iTunes用のオーディオプラグインでVolume Logicというものがあった。ようは、帯域別に動くコンプ/マキシマイザのようなもので非常に重宝していたんだけど、intel macが出始めたあたりから開発が鈍くなり、ついには消えてしまった...。それ以来、iTunesでランダム再生とかするといちいち音圧が違って結構気になる日々。

一方、レコーディング、マスタリングの世界ではデジタルオーディオというかCDでいかにして音圧をかせぐか、ということで様々なデバイスやプラグインが存在する。特に、プラグイン関係でいうとWAVESのL3とかはかなり有名なものだと思う。

L3は大げさ(単機能で6万ちょっともするソフト)だとしても、その他のプラグインをiTunesの出力にかけられないものか、とふと思って色々と試してみた。

まずは、Cycling 74のSoundflower(http://www.cycling74.com/products/soundflower)とMac OS Xの開発環境についてくるAU Lab(http://developer.apple.com/audio/audiocommunity.html)を使ってみたところ、しばらくはうまく動いてくれるんだけど、途中からクロックがくるったような状態になって音がむちゃくちゃになってしまう。これが、AU LabとSoundflowerの相性問題なのか、SoundflowerとApogee duetの問題なのかはわからない...。

なにかSoundflowerかAU Labの代わりになるものないかなぁ、とさがしていたところ、rogue amoegaのaudio hijack proをみつける(http://rogueamoeba.com/audiohijackpro/)。元々は、いろんなアプリのオーディオアウトを奪い取って、それを録音したり、プラグインで加工したりできるようにするためのユーティリティ。ちなみに、このソフトも裏でSoundflowerを使っていると知ったのはだいぶあとのこと...。

続いて、maximizer系のプラグインのデモ版があるかチェック。WAVESのL3 MultimaximizerとSONNOXのOxford InflatorはiLokにデモ用のキーを入れることで利用できるようになる。iZotopeのOzone 3はダウンロードすると15日間デモモードで動作するようになっていた。いずれも、デモ版といっても何ら制限はないので、しっかり試すことができるのがうれしい:)。

http://www.waves.com/Content.aspx?id=261#l3ultra
http://www.sonnoxplugins.com/pub/plugins/products/inflator.htm
http://www.izotope.com/products/audio/ozone/

使ってみた感じでは、音がかなり派手になるのがOzone 3、しっかりしていて音もかなりいいのがやはりWAVES L3 Multimaximizer、Oxford Inflatorはちょっといまいちどう使えばいいのかがつかめなかった。L3、Ozone 3ともにiTunesのバラバラな音圧をきれいに整えて出力してくれるので、音量をいちいち気にすることなくストレスフリーな音環境に。

お金があれば迷わずL3なんだけど、貯金も含めてあまり手元に予算がないものとしてはOzone 3かなぁ。Maxmizer以外にも、パラEQ、マスターリバーブ、マルチバンドコンプ、ハーモニックエキサイタ、マルチバンドステレオイメージングと機能的にはかなり豊富で、マスタリング用のツールが一通りそろってしまう。安くて多機能だけど音は結構いいんで、購入するにはかなりお得かも。でも、iTunesの出力のためだけにはかなり贅沢か?(^^;)

さて、経理と相談してくるか...。

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