http://www.m-audio.com/products/jp_jp/MicroTrack2496-main.html
なぜかネット上であまりいい評判を聞かないMicroTrack 24/96ですが、ついに僕の手元に届きました:)。思っていたよりも大きいし、モノとしての質感はチープではありますが(^^;)、ま、他のまともなメモリレコーダと比べて激安なので、これはこれでOK。
Firmwareがあまりよくないことは聞いていたので、早速アップデートがないか、
http://www.m-audio.com/index.php?do=support.drivers
で検索してみたところ、beta版ではあるけれど1.1.5というfirmwareが提供されているのを発見。早速ダウンロード。改善されている点は色々と書かれているんだけど、基本的には
・メータ周り
・ポップノイズ修正
・24bit/96KHz S/PDIF出力の改善
・システムの安定化
といったあたりか。このうち、ネットでいくつか見かけた、録音中にノイズが入る、とか、メディアが認識されなくなる、といったあたりが修正項目に入っていたのでちょっと期待。
早速、まずMicroTrackについてきた64MBのCFカードを本体にさして起動。「System」メニューから「Format Media」で初期化したあとに、USBケーブルでPCに接続する。PCからはUSB接続のドライブとして認識されるだけなので、特にドライバのインストールなどは必要ない。
ダウンロードした「MicroTrack_Firmware_v1-1.1.5-BETA.exe」をダブルクリックして出来上がった3つのファイルのうち、「PP5020.mi4」と「Resources.arl」をMicroTrackにコピーし、正しくunmountしてあげる。
MicroTrackの「System」メニューの「Firmware Update」を選択すると、firmwareの書き換え作業が始まり、完了すると再起動される。起動時の画面では右下に「1.00」と出るので、あれ?と思ったけど、「System」メニューの「Version」を開くとちゃんと「1.1.5」と表示されて一安心(^^;)。
何はともあれまずは録音、ということで、付属のT字のステレオマイクを取り付けて、「Recording Settings」メニューで録音フォーマットをWAV/24bit/96KHzと最高にしてみる。同じ「Recording Settings」内に「Rec Time Available」というメニューがあって、いま使っているメモリで最大どのくらい録音できるか表示されるんだけど、64MBで24bit/96KHzだとやはり1分46秒程度しか録音できないらしい(^^;)。
ま、それはそれでいいとして、画面をレベルメーターに切り替える。ん、Rec Pause状態はどうやって?と思ってマニュアルを見たらそういう状態は最初からはできないらしいことを知る。つまり、Recボタンを押したあとに横にあるNAVボタンを押し込むことでRec Pause状態にできるけど、最初ちょっとだけ音が記録されてしまう。うううむ。
ま、とりあえずRec Pauseにしてレベル調整、と思ったら、メーターが反応しない。やはりネット上に出ていたとおり、Rec Pause時のレベル調整ができないらしい…。うううん。なので、まずは仮録音でレベル調整し、FIXができたらいったん録音を停止して仮録音したファイルをdeleteし、再度本番録音を開始、という手順をふむことになる。慣れの問題かもしれないけど、ちょっとなぁ。
このような手順が必要なので、メモリは結構大量のものを用意しておいた方が容量を気にせず調整できていいかもしれない。2GBのCFメモリか6GBのマイクロドライブを入手するかな。
そんなこんなで、64MBいっぱいにレコーディングしてみたあとに、USBケーブルでPCにつないで見たところ、普通にWAVファイルが見えるのでこれをPC側にコピーしてエディタで開いてみる。結構まともに録音できています:)。報告されていたポップノイズの混入もなく、結構クリア。ま、でも、もっといいマイクを使いたくなるところですな。
でも、DATやMDの時と違って、いちいちデジタルケーブルでつないで実時間録音とかやらなくてすむのはやはり楽でいい!これなら、手元にあるレコードのデジタル化のときにこいつを使ってあげるとだいぶ楽に家の中にある音メディアの総デジタル化が実現できそうだ:)。
色々とテープやDAT、MDの時と使い勝手が違うので混乱するかもしれないけど、これはこういうものだと割り切って使えば結構いい録音デバイスだと思う。早速メモリカードを買ってこなければ:)。